2013年11月2日土曜日

新機動戦記ガンダムW 第9話「亡国の肖像」のトールギスのかっこ良さは異常



「・・・・・殺人的な加速だ・・・!!!!」



今回は新機動戦記ガンダムW 第9話より

暴れ馬、トールギスの記事です


続きを読むからどうぞ!






とにかく、ガンダムWに関しては

「王道パターンではない」展開がすごく多いのが特徴でした。

 特に序盤はそんなシーンだらけでしたね


 例えば、第一話で主人公が負ける、仲間っぽい奴らが殺し合いを始める、

悪役にしか見えない五飛、第二話で自分のガンダムを破壊しようとする主人公、

かと思ったら序盤から仲間割れをしちゃってる悪役オズと統一連合などなど・・・


そしてこの第9話も、そんなガンダムWの序盤を象徴するかのような

「一筋縄ではいかない」トールギスのデビュー戦でした。



ところで、このトールギスは(完全にシャアのポジションである)ゼクスの新MSとして登場します

敵の新しいロボの初出撃というと・・・普通はどんなものを想像するでしょうか?



まぁそれに関しては色々あるんですが、「王道」という展開といえば

初代ガンダムの赤いズゴックの登場シーンみたいなのが一番オーソドックスじゃないかと


 突然現れて、主人公と視聴者の前でかなりのインパクトを与える・・・・という展開

シャアズゴックに限らず、ロボットアニメの敵メカの登場シーンは大体こんな感じですよね



話をガンダムW 第9話に戻す。

さてそのトールギスの活躍はというと・・・・・


「出撃したはいいが、ほとんど活躍せずに帰るだけ」


でした。これだけ聞くと凄いダサいですよね。

しかも帰った理由が、「敵の砲台が多くて突破できなかった」 

という、これまたダサい理由です



さて、第9話はオットー特尉がゼクスの元にトールギスを持って来るシーン から始まります


「ゼクス特尉・・・お待ちかねのトールギスは・・・相当な暴れ馬ですよ・・・」


このあたりの会話から、トールギスがどんな機体か分かるんですが


・20年前に製作途中で放棄された
・最高速度は計測不能
・ゼクス以外には使えない(オットー談
・重い機体をバーニアで補う


という、まぁいわゆる「ピーキーで扱いにくい」というMSですわ



さて、そのトールギスを駆り、ゼクスはサンクキングダムへ攻撃を行います。

しかし、トールギスは最高速度が早すぎて、この時のゼクスにはまともに扱えません!


大体、ゼクスって見た目からしてかなりのパイロットという感じがしますし、

実際第一話でウィングガンダムを撃墜してますからね。

そのゼクスですら、Gが掛かってまともに操縦できない!という描写は

トールギスの凶悪さと高性能さ、ピーキーさを表現するのに最も適していたと思います。



さて、そうこうしているうちに敵の砲台が出現

砲台が多すぎて、ゼクスとノインは一時撤退を考えます


(何か新兵器が出てきて撤退というわけではなく、たかが砲台で撤退というのも

また変にリアルですねー。

大抵の場合、砲台程度ならメインキャラに命中しないというロボアニメの暗黙の了解(?)

みたいなのがあって死なないので大丈夫なんですが(ぁ



しかし、ゼクスは何を思うのか砲台に突撃!

「このトールギスなら出来るのだ・・・・ビーム砲を物ともせず、司令部を叩ける!!」

と言って突撃しますが途中で止めて、結局撤退します。

なんだかなーという感じですが、この後オットーがトールギスを駆り、

命令を無視して司令部に突撃、戦死したことを思うと、

ここで撤退するゼクスの判断もまた素晴らしかったのかなと思います。



文章で書くとトールギスのかっこ良さが伝わらないような・・・

というか、言ってしまえば「出撃したはいいが、ほとんど活躍せずに帰るだけ」でしたからね

ただ、あのゼクスが操縦に苦戦してる!という描写と、

ゼクスやオットーなどの操縦者を心理的に駆り立ててしまう、という謎の魔力

この2つの魅力で、新型メカを輝かせるという脚本は凄いの一言ですね・・・

王道も素晴らしいですがあえて王道を外し、しかも「活躍させず」

それでいて「かっこいい」

第9話「亡国の肖像」のトールギスは、そういうわけで最高だったと思います









2 件のコメント:

  1. ガンダムwは初めて見たガンダムだったが、宇宙世紀外のガンダムシリーズでは、未だに最高の作品だと思う。

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    1. 同感です。
      王道な展開をあえて外しながら、うまーくまとめてある
      かなり完成度の高い作品だと思います。

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