2013年11月18日月曜日

本のレビュー 「ゾイド公式ファンブック2」(再掲載)


今回はコレのレビューです!

以前から、この本に関してほかの記事で触れてきましたが、何故かというと

この本にはすごく思い入れがあるからなんですね(笑



続きを読むからどうぞ!







そもそも、「ゾイド」とは何でしょうか?

という質問に対して、答えは様々だと思います。

「バン・フライハイト」が主人公だという人もいれば、「ヨハン・エリクソン」という人もいるだろうし、

アニメを思い浮かべる人もいれば、バトストを思い浮かべる人もいる。

帝国と共和国の戦争を思い浮かべる人も言えば、ジャッジマンによるゾイドバトルを思い浮かべる人もいるだろう

そこは人によって様々でしょうね。



しかし、初期のゾイド(主にメカ生体ゾイド)では、いわゆる「リアルロボット」の路線でした。

ガンダムやボトムズ、ダグラムと同じように、ゾイドを戦闘兵器として書いたものが多いと思います。


しかし、冷静に考えると違うような気がします。

「公式ファンブック1」の設定で行くのなら、ゾイドは「惑星Ziに生息する金属生命体を

戦闘兵器として改造した」ものです。

彼らには意思もありますし、感情も、おそらくは心もあります。

この時点で、モビルスーツだのアーマードトルーパーだのの「ただの機械」ではないわけです。

そう言う意味で行けば、ボトムズダグラムガンダムよりも、分類的には

エヴァンゲリオンやブレンパワードに近いと僕は思うわけです。

brain_20121122163843.jpg

アニメを見るとよくわかるんですが、ブレンに関しては本当にゾイドと共通点が多い!

「ある程度人間と意思疎通ができる」「人間なしでもある程度戦える」など

アニメゾイドに近い描写が多いですね。



さて、今回の「公式ファンブック2」ですが、

この本のメインであるバトルストーリーは、まさにゾイドを「兵器」ではなく「意思のあるもの」として

描かれており、これが本当に素晴らしい!

オーガノイドシステムを組み込まれたゾイドの苦悩を、うまく描いており秀逸です。

傭兵アーバインに心を開く「ゴジュラス・ジ・オーガ」

テストパイロットを戦場に駆り出した「ジェノザウラー」

ピースの欠けた完全体 オーガノイドの失敗作「デススティンガー」

どれもこれも、本当に好きなゾイドだらけで、しかも活躍の様子がかっこいい!


もうひとつ、あえて言うなら

この話は共和国の「アーサー・ボーグマン」と帝国の「リッツ・リュンシュテッド」の2人が

主人公として扱われます。

しかし内容はどちらかといえば帝国のリッツの内面に触れる機会が多くなっています

特に最終決戦はリッツの内面をメインに描いています!

そして彼の愛機は「ジェノザウラー」と「ジェノブレイカー」

アニメでは敵役だったこの2機を、主人公機にしてしまったのは素晴らしいですし、

オーガノイド否定を話のメインに据えるならば、ブレードライガーよりも

オーガノイドの度合いが強いジェノブレイカーが主役なのはある意味当然であるし、いいと思います。


まぁ、このあたりがメインで、新型機の活躍が多く、

メカ生体ゾイドからの機体がやられ役になってしまっていることが多いので、

そっちに思い入れのある方はちょっと微妙だとは思います・・

ハンマーヘッドにチンチンにされるブラキオスとか、あんまり見たいものではないしなぁ・・・



他は「戦力比較表」と「改造ゾイド一覧」ですかね

改造ゾイドのコーナーは子供の頃は本当に好きだったなぁ・・・

ケルベロスやクライマーウルフ、レドラーインターセプター、デストロイドゴジュラスetc...

この歳になって見ても本当にレベルの高い改造ゾイドが多く、見ごたえがありますね。

このあたりは本当に一見の価値はあると思います。







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