2013年11月7日木曜日

太陽の牙ダグラム 感想(再掲載)



さて今回は「太陽の牙 ダグラム」です!

「リアルロボットアニメ」の代表作と言っても過言ではない作品でしょう


続きを読むからどうぞ!!







地球のやり方はいつも同じだ。手錠を外してもらっても、捕われの身には変わりはない。
こうして話し合っている時でも、まるで立場が違う





まず、言っておきましょう。

このアニメは最近(というかここ1年ぐらい?)俺が見た中で間違いなくナンバーワンだ!

個人的には、傑作です。

メチャクチャ面白かった。6クールは長いと思ったけど、全然そんな事は無かった。



「ロボットアニメ」というジャンルで考えれば、正直微妙なのは仕方ないと思います。

作画があまり良くないのは仕方ないにしても、登場する兵器「コンバットアーマー」には

接近戦用の兵器を持たないものがほとんどで、戦闘は大抵火器の打ち合い。

もしくは、不必要なジャンプだらけですね。ガンダムやエルガイムに比べるととても地味な戦闘です。

ひたすら地上戦で、ほとんど砂漠でやってるのもマイナスでしょう。

このあたりの欠点が、後のボトムズに繋がると思うと、まさに進化の途中というか

過度期というか、そんな気がしますね。



crab.jpg

ただし、クラブガンナーだけは別格(キリッ

途中からほとんど出番が無いのが残念




しかし、この作品の本当の魅力はそこではありません。

この作品は、地球とデロイアという2つの惑星を巡る「政治劇」が主体です。

これは本当に面白い! 

登場人物一人一人の目的や思想、考え方なんかがハッキリしていて、その上での

極上といってもいいぐらいの政治劇が繰り広げられます。


rakock.jpg

特に(わざわざ言うまでもないが)絶妙な立ち回りと圧倒的な頭脳で

補佐官からラスボスまで上り詰めたラコックはまさに圧巻。


というか、敵味方はあれど「完全な悪人」がいないのも魅力ですね。

ラコックだって、出世のためとはいえ一応は地球のことを考えて行動していたし、

フォンシュタインも、ドナンの傀儡とはいえ最後はデロイアのために行動した。





そして、暗くなりがちなストーリーを明るくしてくれる主人公たち「太陽の牙」のメンバーも

本当に素晴らしいと思います。

ウザくもなく、暑苦しくもない。

「仲間」というものを上手く描写できてると思います。


(いやーそれにしてもフェスタを何故殺した は禁句か)

festa.jpg




そして、個人的に好きだったのは主人公クリンと、父ドナンとの絆

「親子の絆」なんて安っぽいホームドラマなんかで頻繁に出てくるが、ここまで特殊で、かつ

絆を上手く書いたのはダグラムぐらいか・・

kurin.jpg

兄弟作(?)のガンダムでは主人公の親が大抵クズなので(ぁ)、このへんは尚更

心に響いたのは・・・気のせいか・・・

病室のシーンなんかは素晴らしかったよ



ラストまでも秀逸でびっくりしました。

ハッピーエンドでも、バッドエンドでもどちらとも取れる、いいラストだと思います。

あの終わり方だと、続編を作らないほうが自然でいいですね。



こんなにいい作品(だけどどう考えても子供向けじゃない)作品が6クールもやっていたなんて

本当にいい時代だったんだろうと思います。

今じゃ絶対に出来ないでしょうな・・・・・









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