太陽の牙ダグラム　第二話「始まりの銃声」 : 東京MOTHER MACHINE IV

今回は久しぶりに「太陽の牙　ダグラム」についてです。

先日、ちょろっと見返してみたら色んな意味でとんでもなかったもので・・・・

取り上げるのは「第二話」ですが、

ダグラムの場合、序盤で主役機であるダグラムの出番がないので、

第一話に後のダグラム登場回を先にやってるんですね。

そういうわけで、物語的にはこの第二話が実質的な第一話になります。

続きを読むからどうぞ！

タイトルは「始まりの銃声」

その名の通り、フォンシュタインがダンロック中将を暗殺し、軍事クーデターを決行するシーンから

物語はスタートします。

まるで戦争映画のようなシーンですね～

所変わって地球では、

地球人で、地球連邦評議会の議長ドナン・カシムの息子である主人公クリンと、

デロイア人のロッキー達の出会いから

バイクでのアクロバティックにクリンが参加し、その実力を認められてロッキーに認められる・・・

という、なかなか微笑ましい展開

~~ロボットアニメの序盤でバイクって、ダンバインを思い出してしまいますね~~

だが、地球にはそんなデロイア人をよく思わない人たちもいます。

彼らによって、ロッキー達の集会は襲撃されるんですが・・・・

その人達の姿というのが・・・・なんとKKK（クー・クラックス・クラン）！！！

にとても似ている人たちなんですね～これが

これはちょっと・・・・驚きましたなぁ・・・

コレ、あくまで子供向けのロボットアニメですよ？そこにKKKとは・・・

なんというか、まぁおおらかな時代だったんだなぁと

何が凄いって、「単にKKKの服装を真似ただけ」ではなくて、

「差別的な人たち」であり、「異人種の人たちに暴力を振るう」し、

「市民（っぽい）人たちで構成されている」と、本物のKKKと立場もやってることもソックリってのが凄い

今だったら、まず企画会議で通らないだろうし、

放送されたら大問題だろうし・・・・そういう意味でもとんでも無いシーンですなこれ

流石にマズかったのか、コレ以降は登場しませんでした。~~当たり前だ~~

物語は、デロイアに行く父親のドナンを、空港でクリンが見送るシーンへとつながる

そこで、ドナンは暗殺の危機に見舞われる

暗殺犯であるバスクは、空港にあったソルティックを奪って

ドナンの乗るシャトルを破壊しようとする。

でさ、ここでも凄いのは

ロボットアニメで父親がピンチになったら、大抵主人公は助けに行くよね？

このシーンならばそこら辺にあったコンバットアーマーを奪ってソルティックを止めて・・・

みたいな、熱い展開になるはずなんだよね。ロボットアニメならね

しかし、ダグラムはそれも違った

クリンはただ見てるだけ。いやぁリアルだ・・・リアルすぎる・・・・

これも今だったらゼッタイ通らない脚本ですよね（笑

クリンは助けに行かない、理由は「リアルじゃないから」。

でもそれってロボットアニメとしてどうなのよ？と・・・・

色んな意味で凄い脚本だ・・・

じゃあ、その分ロボットのアクションを派手に描く・・・・かとおもいきや

連邦軍が取った作戦は、ジープに備え付けの機銃で、

コックピットを直接狙う・・・・という、これまた地味なもので（笑

いや、まぁ、それがリアルといえばリアルなんだよね。

コックピットを潰すのが一番損害も少なくて済むしねぇ

ただ、ロボットアニメとしてどうなのよ？と（二回目

地味だなーと（笑

今だったらゼッタイ通らない脚本ですよね（二回目

＜＜最後に＞＞

というわけで太陽の牙ダグラムの

今だったらゼッタイ通らない第二話（実質的な第一話）でした。

関係ないけど、未来少年コナンもこういう意味では結構な脚本でしたよね

未少年の喫煙シーンと、拷問シーンがあるんですもの

そういう意味でも、おおらかで自由な時代だったのかなぁと