(この記事は「Strange Rabbit」の記事の再掲載版です)
夏休みに実家に帰った時に、押入れからこんなものが発掘されました。
これはかつて「機獣新世紀ゾイド」の全盛期に存在したゾイドのトレーディングカードゲームの
コマです。
今回はこれらのレビューをしていきたいと思います。
今だとけっこう貴重・・・なのか?
ただし、
押入れからの発掘モノなので、ホコリがひどい&パーツが一部紛失なのはご愛嬌(笑
つづきを読むからどうぞ!!
<そもそも、ゾイドバトルカードゲームとは?>
ゾイド全盛期に登場したトレカ。
こちらは、なんとカードのほかにマップやゾイドのコマを使い、帝国と共和国に分かれてやるという
とても斬新なカードゲームでした。
俺はやったことないですが、ブースターパックを何パックか買ってもらったことがあります
今回紹介するのはそのブースターの中にランダムで入っていたやつです。
(今思うと、袋の上からコマの形でサーチできたような気がする(ぁ
ちなみに、このカードゲームですが、
どうもバランス調整が最悪なのと、テキストの表現が曖昧だったようで、ゲームとしては
あまり褒められたものではなかったようです(笑
一説によると、共和国が圧倒的に強かったりとかなんとか(ぁ
で、なんでわざわざこんなものを取り上げるかというと
このコマは、カードゲームのおまけとは思えないほど素晴らしい造形で、出来がすごくいいんです。
ゴム製で、3センチぐらいの大きさですが、極限までディティールを再現したものが多く、とても秀逸です。
やはりこういったものは人気だったのか、後に彩色済みのものがガシャポンで出たりしました。
ではいきましょう
まずは共和国から
ゾイドゴジュラス
手持ちの中でもトップクラスの出来なのがこのゴジュラス。
極限まで再現されたモールドといい、完璧に近いプロポーションといい、本当に素晴らしいです。
若干足が短いぐらいか。でもデフォルメだと思えば全く問題ありません。
コマは、ほとんどすべてが尻尾に動きがついています。
これが、躍動感を表していてまた素晴らしい。
ちょっと尻尾のアンカーが野暮ったいか・・・でも不満はそれぐらいです。
ガンスナイパー
残念ながら上あごが紛失・・・爆破前のバーミアン大仏みたい・・・
しかし再現度は高く、これまた本当に素晴らしいです。
各種砲やミサイルポッド等、出来る限り再現してあって驚きです。
上あご紛失は返す返すも惜しい(ぁ
動きのある尻尾。いいですね。
唯一の欠点は、このコマは台座との接続用の穴があって、その影響で
股下がかなり低くなっています。まぁ仕方ないですね。
それから、分割がかなり特殊で、縦に3枚おろしにできます
かなり奇妙ですが、これがあの超絶モールドを支えていると思うと、なんと素晴らしい発想だろうか
サラマンダー
上2つに比べるとどうしてもクオリティが低いと言わざるを得ないのがこのサラマンダー。
全体的なバランスはいいですが、どうしても羽が野暮ったい・・・肉抜きになってないし
まぁ、このサイズにそんな高次元のことを求めるのも無理な話ですし、
もし再現してあったとしても、かなり脆いものになってしまうだろうから、子供向けとしては
致命的だったでしょう。しかたないです。
それでもディティール再現度は極めて高い。
さて、お次は帝国から
ディメトロドン
実は、初めて手に入れたものがこいつだったりする(笑
しょっぱながディメトロドンってかなり渋いですよね。まぁランダムだから仕方ないんですが。
もちろんこの頃はまだディメトロドンは復刻前でした。
そんな状況で子供にこんなものを売りつける神経がわからん(笑
しかし、
俺は「ジェノブレイカー編」のゲームと公式ファンブック1で、ディメトロドンの存在は知ってました。
ただしそんなませた子供は少数派だったことは明らかで、やっぱトミーの神経を疑うわ(笑
さて、コマの解説に。
全体的にコマはクオリティが高いですが、手持ちの中でナンバーワンはこいつじゃないだろうかと
それくらい、レベルの高い造形です。
ディメトロドンをほぼ完全に再現しています!
驚くべきは背ビレで、なんと波打っています!
その他、細かい武装も出来る限り再現されており、パーフェクトに近い出来ではないでしょうか
もしかしたら、大当たりだったのかもしれん(ぁ
と、いいつつ前足が紛失・・・・
これさえあればいい値段ついたかも・・・いやそれはないか
元がやすいですからねぇ・・・・
ジェノブレイカー
残念ながら、厳しい評価になってしまうのがこのブレイカー。
全体的なディティール再現度は文句なしです。特徴的な放熱フィンをことごとく再現してますし、
背中のスラスターとフリーラウンドシールドの形状も完璧。
裏側のエクスブレイカー(ハサミのこと)まで再現してあるこだわりっぷりは脱帽します。
ただし、顔が致命的・・・
なぜかあごがしゃくれていますし、角はやぼったい・・・
他が完璧に近いだけに、残念でなりません
横から見るとわかるんですが、口の中の荷電粒子砲まで再現してあって素晴らしいです。
しかし、それゆえにあごがしゃくれているのだと思うし、ここは粒子砲はあきらめて
顔をスマートにしたほうが良かったと思います。
フリーラウンドシールドが一つ欠品。
まったくどこに行ったんだろうなぁ(ぁ
レドラー
これで最後です。
やはりこちらも厳しい評価になると思います。
まず、顔が変です。
キャノピーがなぜか前方に行っていて、形がよくありません。
また、羽が若干ボディから浮いているのもおかしいです。
そして、尻尾
尻尾はまた躍動感のある動きができてますが、ほかの大型ゾイドとは違い、レドラーの尻尾は
もともと可動しそうにないデザインです。
それを無理やり曲げているので、有機的なラインになってしまっています。これは残念。
中型ゾイドは、大型に比べるとディティールが少ないので、もしかしたら完全再現できたのかも・・?
そう考えると、やっぱ残念ですね。
ただ、評価すべき点ももちろんあります。
それは足です。
コマはゴム製なので、どうしても細いパーツは再現しにくいのですが、このレドラーの足は、
ギリギリまで細く作られており、秀逸です。
だからといって破損もしない、絶妙な太さになっています。
足に限れば、完全再現に近いものが出来ていると思います。
また、羽が外れるので、
「トカゲ型ゾイド~」とかいって遊ぶこともできる(ぁ
実際にそうやって遊んでました(ぁ
実は彩色済みのコマのシールドライガーも持ってたんですが、残念ながら行方不明に・・・
<<総評>>
所詮はコマなんだから・・・といって手抜きをしない、いい商品だったと思います。
子供にもお求めやすく、またコンプリートもしやすいということで、良かったのではないでしょうか。
ただ、当時は取扱い店舗が限りなく少なかったような
(今の遊戯王やデュエマのようにコンビニで買えるとか、そんな気軽な商品ではなかったですからね)
また、肝心のカードゲームのバランスが・・・・・・
せっかく、「コマを使う」という斬新なカードゲームだったのに、基本的なところが甘すぎて
ダメダメだったというのはなんとも残念でなりません。
そんな感じだからいつまでたってもバ●ダイに負けるんだよ、とか愚痴も言いたくなってしまう・・・・
まぁ、当時は「人気が出ればなんでもトレカになる」時代だったし、仕方なかったのかもしれませんね。
その割に、稼げたのかは微妙ですが・・・
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