2013年8月1日木曜日

メカを語ろう! 第一回「美しき徹底抗戦」ザンザ・ルブ



ネタが切れてきたのでStrangeRabbitの頃にやってたこの企画をやることにします(ぁ


で、そのまんまやるのもアレなんで、名前を変えてみました

「ロボを語ろう!」から「メカを語ろう!」になってます

理由としましては、こっちのほうが戦艦や戦闘機とかについてもやれて

いいんじゃないかと思ったからです



というわけで本題に行きましょうか

第一回目は「伝説巨神イデオン 発動篇」より

バッフ・クランの白い悪魔(?) ザンザ・ルブです

続きを読むからどうぞ!






伝説巨神イデオンといえば・・・


ガンダムの監督、富野由悠季の代表作品の一つですね

後のエヴァンゲリオンにも影響を与えた、素晴らしいアニメの一つです


↓過去に書いた感想がございますので参考までに・・・

劇場版 伝説巨神イデオン 感想

伝説巨神イデオン(テレビ版) 感想




軽く説明をしておきますと

イデオンは、TVアニメとして放送されましたが、子供にはウケない内容だったので打ち切りが決定

その打ち切りというのも突然決まったものですから、

最終回ではぶつ切りのような終わり方になってしまいました

 
当然、ファンから「本当の最終回が見たい」という声が多く、後に劇場版が作られます

劇場版は「接触編」と「発動篇」の2つが作られました。

「接触編」はTV版の総編集、「発動篇」はTV版の後半の総編集+新規のシーン 

といった内容になっています


そして、今回のザンザ・ルブは、この劇場版で初登場したメカ

つまりは、「テコ入れのために投入された」というべきメカでした




イデオンのメカ


イデオンといえば、その衝撃的なまでのストーリーが特徴として挙げられますが、

メカデザもまた色んな意味で革新的でした。

特に、敵であるバッフ・クランの兵器がそうでした。

バッフクランは、一応「別の惑星に住む(地球人から見たら)宇宙人」という設定でしたから

そのメカデザも、宇宙人らしく(?)今までのロボットアニメとは一線を画するものになっています

特徴としては、「人型ではない」というのがあげられると思います

どれもこれも、足が三本だったり首がなかったり手がなかったり・・・



見ていて面白いのは面白いのですが、カッコイイか?と聞かれると正直微妙な所だと思います

いま見てもとんでもないデザインだとは思いますが、コレを受け継いだメカデザってのは

後になっても全くといっていいぐらい出て来ませんでしたね・・・・

やっぱり、ロボットアニメってのは「人型兵器VS人型兵器」ってのが今も昔も主流なんですよね




テコ入れのザンザ・ルブ


「メカのウケが悪かった」という声は、スタッフ側もわかってたんでしょう

だからこそ、テコ入れで投入されたザンザ・ルブはこれらのメカとは若干違う方向性を持っています

例えば、今までのバッフクランのメカは曲線を主体としながらも、ある程度直線も入れてあるし

リアルっぽいディティールなんかも随所に取り入れています

しかし、ザンザ・ルブにはそれらの特徴はほとんど見られません

徹底的に曲線が主体で、 リアルらしいディティールは皆無

ロボットというよりは、美術作品とでも言ったほうがいいようなデザインです



その上で、ザンザ・ルブが素晴らしかったのは

バッフクランのメカデザを完全否定するのではなく、その路線はきちんと受け継いでいたからだと思います

人型兵器の否定がそうですし、

なにより、スタイルそのものはTV版に登場したガンガ・ルブそのまんまなんですよね



 ガンガ・ルブからメカ的なものを徹底的に排除し、美しさだけを追求したかのようなデザイン

コレこそがザンザ・ルブの名作たる所以だと思います





 劇中での活躍と設定


劇中では、ハルル・アジバの搭乗機として登場

キュベレイもそうなんですが、ここまで美しい機体は女性が乗ってこそ!だとは思います

さすがにオッサンが乗ってたんじゃあ似合いませんからね(笑


ただ、もうそこまでやるんならハルル専用機とでもすればよかったのに

ハルル機以外にもぼちぼち登場してるんですよね・・・・

まぁ、指揮官であるハルル様のためだけの兵器があるってのは、やっぱりおかしいか

ガンダム世界だと当たりまえのようにやってるんですが


そして、色にも設定があるというのは本当に素晴らしいと思います

白という色には、バッフクランにとって「徹底抗戦」を表します

(TV版ではこの設定を生かした回がありましたね

大体、戦闘兵器にこんな目立つ色を使うなんて非現実的すぎるんですが

そこにうまいこと設定をつけてるのはさすがだと思いますね





モデラー泣かせ?


さて、ザンザ・ルブのプラモといえば、

アオシマ製のプラモが未だに駿河屋とかで格安で販売されているので極めて入手しやすいです

しかし、いざ作るとなると相当苦労しそうなモチーフだと思います


なぜかというと、ザンザ・ルブって白一色で

ディティールが殆ど無くて、マーキングもないし、

そのまま作って白で塗って・・・だと、すごく地味でのっぺりとしてしまいそうなんですよね

だからといって、ウェザリングをやるとイメージが崩れるし、スジ彫り追加するのもなんか違うし

モデラー泣かせのだと思いますねぇ・・・


白一色のキャラクタープラモって、結構な数があります

パっと思いつくのはエルガイム、ガンダムユニコーン、ライガーゼロ・・・

でも、こういうのって厳密には白一色ではないんですよね

例えば、関節とかは普通に暗めの色が入ってるしねぇ

それすらも廃した、ザンザ・ルブのデザイン・・・・




 曲線美の頂点


と、まぁそれも含めて思うのは、

ロボットアニメに登場するメカって、作画のこともあるからあんまり線を多く出来ないんですよね

今だとCGとかあるから状況がまた違うと思いますが、昔なんかは特にそうだと考えられます

そう思うと、昔のロボットの方が形とか曲線美については考えられてたのかなぁと

線を多く出来ない分、如何にして少ない線で魅力的なデザインにできるか?みたいな

あるいみ、その極地にいるのがこのザンザ・ルブなのかもしれません



 





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