2014年12月10日水曜日
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
これはずっと見てみたかった映画なんですが、
いつも行ってるゲオに置いてなくて困ってたんですよね・・・
で、この間別の店舗に行ってみたらあったので早速借りてみてみました
スタンリー・キューブリック監督のブラック・コメディ作品ですね。
内容は、冷戦期のアメリカがトチ狂ってB-52による水爆でソ連に攻撃開始!
なんとか止めようとするも、ソ連には「皆殺し装置」があることが判明!さらに混乱。
最終的に、ソ連に攻撃しようとした作戦(R作戦)を止める暗号が判明し、
攻撃は中止され、ハッピーエンド・・・と思いきや、
撃墜されたと思われたB-52 が一機だけ残っていて水爆投下。
皆殺し装置が作動して「また会いましょう~♪」 ・・・・という感じかな
見てないと分かりにくいだろうな・・・・特に最後のほうが
見どころは、何と言ってもピーター・セラーズでしょう。
この人はこの作品で一人三役もやっていてすごい!
しかも、恥ずかしながら俺は見てる時は全く気が付きませんでした・・・それくらい自然でした・・・
そして、その役の一つ、ストレンジラブ博士がまたいい味を出しています
原題のタイトルにもなってる人物で、(一応は)主人公・・・でいいのかな?
登場回数というか時間は極めて少ない。
けども重要なポジションで、この人が喋る内容はすべて狂気に満ち溢れていてすごい
皆殺し装置の説明といい、人類が生き残る道として優れた人種を残して地下坑道に
逃げるという話をしたり・・・
興奮すると麻痺している右手がナチス式敬礼をしたり、
「大統領」を「総統」と何度も言い間違えてるのも面白い。
そんなイッちゃってる彼でも、地下坑道の話をしたあとで、
「総統!私はまだ歩けます!」って言っちゃう
(おそらくはまだ歩ける→優れた人だから生き残らせて!の意味?)
そして、最後の「また会いましょう」が流れながら水爆が炸裂するシーン
世界が滅亡するシーンで、あえて明るい感じの曲を流すっていう演出は
後のエヴァンゲリオンもやってた演出ですね。
逆に言うと、アレ以上の演出が思い浮かばないんだよね
それくらい良い演出だと思います。
個人的には、好きです。あの演出(笑
というわけで個人的にはすごく好きな映画なんですが、
やっぱり「水爆」と「冷戦」によるブラック・コメディなわけで、
完ッ全に人を選ぶ映画だとは思います。
笑えない人は絶対笑えないだろうなぁとは思いつつ、
でもそんな不謹慎(?)な映画を、冷戦の真っ只中に作っちゃったアメリカって国は
ある意味すごい国だなぁとか思ってしまいましたね~
ラベル:
映画
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